僕の使っているキーボードは東プレ RealForce 87UB。
キータッチも心地よく、もう3年以上愛用している相棒だ。
そして今回、そんな長年の相棒を超えたキーボードを手に入れてしまった。
それがRealForce R2TLA-US5-Ⅳ、等荷重55gのキーボードです。
最も重いキータッチがゆえ、ほとんどの人が選ばないであろうこのAll 55g RealForce。
僕も食わず嫌いで触ったこともなかったんですが、実際に店舗で触ってみたら惚れこんでしまい、気づいたら2台目を購入するに至ってました。
今回は、なぜ僕が押下圧55gのキーボードを選んだのか、その理由と魅力を余すことなくお伝えしていこうと思います。
俺氏 HHKBへの浮気を考え出す
話は変わって、ふとビックカメラのパソコンコーナーを物色していたら、そこには「Happy Hacking Keyboard Professional」が展示されていました。
Happy Hacking Keyboard(以下HHKB)はRealForceとよく比較される最高峰の高級キーボードです。
RealForceと同じ静電容量無接点方式を採用されていて、キータッチもほぼ同じ…。
と思っていた。これまでは。(゚o゚;
だがそこにあったHHKB Proをさり気なく触った瞬間、そのイメージは見事に覆されることに。
RealForceを最初に手に入れるときも、もちろんHHKBとRealForceを触り比べていたんですが、その時は似たようなものだと思っていました。
しかし長年RealForceを使い続けてきた今、改めてHHKBを触るとはっきりと違いを感じることができました。
RealForceの打鍵が「スコスコスコスコ」という感じなら、HHKB Proは「コトコトコトコト」という感じです。
うん、擬音だと全然伝わらないね。
要はHHKBの方がキー一粒一粒しっかりクリックしている感覚があるんですよね。
静電容量無接点方式のキーボードはよく「プチプチを潰しているようで気持ちいい」と例えられたりするんですが、その感覚がHHKBを触ったときの方がより感じられた、ということです。
打鍵感というのは完全に好みで、疲れないので柔らかい方がいいと言う人もいれば、しっかりクリックした感触がほしい、という人もいます。そして僕は後者だったんだと気づきました。
でもHHKBを買わない理由とは?
「じゃあHHKB買えばいいじゃん」ってことになるんですが、それは無理なんです。
HHKBは確かに、有線しかないRealForceに比べてBlueTooth対応しているし、ボディもコンパクトだし、Apple信者の僕が最もいらないWindowsキーもなくてスタイリッシュだしで、好きなんですけど、好きなんですけどもぉぉ!
ただ唯一許容できない点がるんです。その理由は、
HHKBのUS配列はキーが削ぎ落とされすぎなんですよね。そしてそれが致命的な買わない理由となっているんです。
上部のFキー、カーソルキー、PrintScreenなどほぼ使わないキーがないのはそこまで問題ではないんです。むしろミニマルで好感度高し。
ただ、左下のキー(WindowsならCtrlキー、MacならFn)がないのが致命的に痛い。
左下のキーはもうあらゆるショートカットキーの基点となっており、その最重要キーが存在しないのはどう考えても利便性に欠けそう。
キーを配置できるスペースはあるのに、なぜかこの部分に頑なにキーが置かれない。HHKBの美学なのでしょうが、僕にとっては致命的に痛い。
ちなみにHHKBのJISキーは余分なスペースがなく使えそうではあります。
でもぼく、キー配列は絶対US配列がいいんです。ここも絶対譲れない条件。
つかできるんならUSキーボードもこうしろやぁぁあ!
英語配列HHKBの左下にFnキーさえあればもう間違いなく買うんですけどねぇ…。
RealForceにHHKBの打鍵感を求めた結果、All55gに惹かれる
しぶしぶ諦めて帰ろうとした時に、ちょうどRealForceコーナーが目に飛び込みました。
ビックカメラ新宿西口店は様々な種類のRealForceが展示してあるので、試し打ちするにはもってこいです。
それで僕のもってないRealForceをいろいろ触っていて、ある機種を触った時に衝撃が走りました。
そう、それが、All55gのRealForceです。
これ触ってみて一発目の感想がこちら。
RealForce All55gモデルこそ、まさに探し求めていた打鍵感だったのです!
話についてこれない人のためにも、ちょっとRealForceのキー荷重について解説しますね。
RealForceにはたくさんのモデルがあり、中でも打鍵感に最も影響するのがキーの重さです。
大きく分けると2種類あります。
- 変荷重
- 等荷重
一番人気のモデルが変荷重モデル。
変荷重モデルは、押下圧45gをベースにし、小指など力を入れにくい指で押すボタンを30gと軽くしてあります。このように指ごとにキーの重さを買えることにより、長時間タイピングしても疲れにくくなるというメリットがあります。この変荷重こそがRealForceの最も特徴的な機能です。
ちなみに僕の相棒、87UBも変荷重タイプ。
等荷重はすべてのキーが同じ押下圧のタイプです。 一般的なキーボードに慣れすぎて変荷重に違和感を覚える人や、PCでゲームをする人が等荷重を選びます。
等荷重でもっとも一般的なのは45g。市販のキーボードの多くは45gの押下圧なのでそれも納得。
次に人気なのはAll30g。これは力を入れなくてもタイピングできるので、女性や撫でるようにタイピングする人に人気。
そしてAll55なんですが、これは最も選ぶ人が少ないモデル。人気がないのか、家電量販店に行っても置かれてない事が多いです。
僕もこれまで選択肢にはまず入らなかったんですが、今回たまたま置いてあったので触ってみたところ、これがもうドンピシャで僕好み!HHKBの打ち心地に最も近い。
なおHHKBは等荷重45g。だったらAll45gのRealForceの方が近そうですが、RealForceって他社のキーボードより打ち心地軽いんですよね。
All45gのキーボードを打ったときも、一般的なキーボードより軽く感じます。
なのでAll55gのRealForceが、All45gのHHKBに最も近い打ち心地だったんです。
RealForceについてもっと知りたい人は以下の記事でより詳しく解説しています。
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東プレRealForceの選び方を解説!6つの判断材料と一覧表でチェックしよう
続きを見る
ALl55gのRealForceを使ってみた感想
まだ使って1日なんですが、素晴らしすぎてテンションは最高潮!
まる1日使った感想をテンションに身を任せてレビューしていきます。
タイピングが気持ちよすぎる
もうこれに尽きます。
ずっとプチプチを潰している感じ、気持ちよすぎ。
適度に反発力があるので、タイピングがリズミカルになってノリノリで文字を打ちこめます。
気持ちいいキーボードを使うとガチで仕事がはかどります。
なぜなら
気持ちよすぎてずっと触っていたくなる → 文字を打つ → 気づいたらブログ記事が書き上がっている
といった、超ポジティブなループが発生するからです。
気づいたらブログ1記事書き終わっています。
ミスタイプが減る
押下圧が軽いと疲れにくくはなりますが、ミスタイプが増えるというデメリットもあります。
僕がずっと使い続けてきたRealForce 87UBは変荷重なので、小指で打つキー(例えばaキー)は押下圧30gと激軽なんですが、キーボードに手を添えたまま考え事をしてたらaキーが知らぬ間に入力されていた、なんてことがちょくちょくあります。
All30gのRealForceなんてフェザータッチするくらいの感覚で打ち込めるので、つい隣のキーにも触れようものなら文字がダブって入力されます。
軽いキーボードこそ正確無比なタイピングが求められると個人的には思う。
そしてこのAll55gはキーを一つ一つしっかり押し込む打ち方になるので、誤って隣のキーに触れても、ダブって入力されることがほぼなくなる。
反発力があるので途中キャンセルも効く。
つまりミスタイプが劇的に減るということです。
疲労感より心地よさが上回る、ただしおすすめしない人も
今のところ疲労感は感じずむしろ心地よさが上回っている状態です。
1日に5000文字ほどタイピングしましたが、特に疲れた感じはありませんでした。
とはいっても、さすがに全ユーザーには大見得きってお薦めはできないです。
特に力の弱い女性が使うとさすがに疲労感も出てくるでしょう。
また、タイピングタイルによっても合う合わないがあると思います。
僕は上から指で叩くようにタイピングするスタイル、いわゆるハードパンチャーです。
このようなスタイルの人は55gでも十分使いこなせるでしょうが、撫でるようにタイピングする人には反発力が強すぎて向かないと思います。
とにかくRealForce高級なキーボードなので、できるだけ試打して確かめることをおすすめします。
55gを試打できる店舗は正直なかなかないですが、ビックカメラ新宿西口店では試打できました。
秋葉原のツクモ電気なんかもRealForce豊富に取り揃えてあるのであるかもしれません。(行ってないのでなんとも言えない、来店前に電話確認推奨)
まとめ
長々と語ってしまいましたが、今回の記事で言いたかったことは一つ。
HHKBの打ち心地が好きだけど、キー配列が受け付けない、といった人!
RealForce 55gめちゃオススメですよ!
ちなみに今回購入したRealForceは第2世代の最新型。
ボディがコンパクトになっているのが最大の違いですが、性能面で大差はないので、購入金額を抑えたい人は旧モデルでも全然いいと思います。
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使えばわかる高級キーボードの世界。おすすめキーボードと選び方のポイントも解説
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