使えばわかる高級キーボードの世界。おすすめキーボードと選び方のポイントも解説


こんにちは、ガジェット大好きトーマ( @toma_tkb)です。

プロであれば道具にはこだわりたいもの。

パソコンを使って仕事している人はPC本体にこだわるとは思いますが、周辺機器もこだわると世界が変わります。

今回はちょっと高級なキーボードのお話。

え?今時外付けキーボードなんて使わないって?

まあまあ、そんなこと言わずにちょっと聞いてくださいよ。

いいキーボードを使うと、疲れにくいし打ち心地がかなり気持ちいいので、とにかく仕事はかどってやばいんですから。

ということで今回は、キーボードの選び方のポイントとそのメリット、おすすめキーボードを紹介します。

高級キーボードとの出会い

キーボードって、ぶっちゃげそんなにこだわる人って少ないと思います。ぼくも最初はキーボードなんて入力できればなんでもいいと思ってました。

ぼくがキーボードに興味を持ったのは、会社員時代のプログラマの先輩が使っていたキーボードをたまたま触らせてもらった時。

Keyboard 4

とーま
なんじゃこりゃ〜!気持ちよすぎてタイピングが止まらない、ずっと触ってたい!!

あまりの打鍵感と心地よい打鍵音、そしてキーの刻印のない超ミニマルなデザインに衝撃を受けたのを覚えています。

その時先輩が使ってたのは「Happy Hacking Keyboard (ハッピーハッキングキーボード)」というキーボードです。名前がもはや超かっこいいなと。濡れましたねもう。「こんなキーボードで毎日仕事できたらかなり楽しいだろーなー」とふと思いました。

まあ値段聞いたら2万以上と言われてビビったんですが(笑)

いやね、そもそもタイピングが気持ちいいだなんて、考えたことありますか?こちとら死んだ魚の眼でいかに早く仕事終わらせて帰るかしか考えてないっつーの。

「こんなキーボード使わせてもらえるなら、喜んで残業しますわ!」と危うく口走りそうになるくらいの革命的出来事だったんですよ。

長々と回想すいません。

それからというもの、ぼくは高級キーボードにハマり、乗り換え乗り換え計8台ほど購入するにいたっています。アホですねはい。

僕のキーボードの歴史はこんな感じ!

Apple Wireless Keyboard

   ↓

FILCO Majestouch(茶軸)

   ↓

Matias Tactile Pro keyboard for Mac

   ↓

Matias Quiet Pro Keyboard for Mac

   ↓

東プレ REALFORCE 87UB

   ↓

東プレ REALFORCE R2TLA-US5-IV

   ↓

東プレ REALFORCE PFU Limited Edition PZ-R2TLSA-US4-IV

   ↓

AKEEYO NIZ

 

とーま
振り返るとけっこう買ってるなぁ…
あとむ
買いすぎにゃ!

高級キーボードを使うメリット

良いキーボードを使うと、このような効果が得られます。

高級キーボードのメリット

  • 打鍵感が気持ちいい
  • 打鍵音が心地いい
  • かっこいい
  • プロ意識が芽生える
  • 手が疲れにくい
  • 毎日の仕事が楽しくなる
  • 丈夫で壊れにくい

いいキーボードを使うことによって、どれだけ長い時間でも苦なくタイピングできるようになりました。

というかむしろ、タイピングしたくてしょうがない、キーボードを触っていると心が落ち着く、という禁断症状がでるくらいになりました(笑)

そもそもね、タイピングで快楽を得られるなんて考えたことがありますか?単調なタイピング作業が気持ちいいって、毎日の仕事楽しくなりますよ?

まあそこまでなっちゃうとね、自ずと仕事がはかどっちゃうわけですよ。

とーま
いい道具はいい習慣を作り出してくれます

そしてそして、疲れにくさが全然違うんですね。

長時間タイピングしているとどうしても疲れが溜まっていき、その結果、肩こり、腰痛、腱鞘炎などの症状に悩まされるデスクワーカーが少なくありません。

Appleのワイヤレスキーボードのような薄型キーボードだと底が浅いので、衝撃が指にダイレクトに指に伝わってくるんですよ。これが長時間になると腱鞘炎などの症状の原因になります。

Keyboard 6

底が浅いと指への衝撃が大きい

高級キーボードは厚手のものが多く、浅めに打っても反応するので、底打ちしなくていいんですね。

Keyboard 7

ストロークが浅くてもOK

他にもタイピングの負担を減らしてくれる工夫が随所に盛り込まれています。

例えば変荷重と言った作りのものは、人差し指、中指に置かれるポジションのキーストロークの重さが45gに対し、小指・薬指で打つキーは30gと、押下にかかる力が軽くて済みます。これによって長時間タイピングしてもかなり楽になります。

合わせてリストレストも合わせて使えばもっと快適になりますよ。

キーボードの選び方 6つのチェックポイント

高い買い物だからこそ買い物には失敗はしたくないもの。

おすすめキーボードを紹介する前に、後悔しないキーボードの選び方をお伝えします。ぼくがいろいろと試行錯誤した経験が元になっています。

とーま
ちゃんとこの選び方を押さえておけば、4台も買わずにすんだかな(苦笑)
購入前のチェックポイント
  • 使用用途は?
  • キーの種類は?
  • 色は?
  • JIS配列か、US配列か?
  • 有線かワイヤレスか?
  • テンキーはあったほうがいい?

使用用途は?

キーボードの用途は人それぞれ。

例えば、

  • ゲームが目的ならゲーミングキーボード
  • プログラマーならUS配列のキーボード
  • ブログを書きたいのであれば、長時間打ってても疲れないキーストローク軽めのもの
  • 経理など数字を扱うことことが多い人だったら、テンキーが付いたもの

というように、使用目的や職種によって最適なキーボードは異なります。ただ高いものを買えばいいというわけでは決してないので、目的をきちんと見定め最適なキーボードを購入しましょう。

キーの種類は?

キーボードのキースイッチ構造は様々な種類があります。構造によってかなり使い心地が変わるので、前提知識として4つの代表的な構造方式とその特徴をご紹介します。

メンブレン

最も標準的なキーボード。会社にも導入されていることが多く、大多数の人が使ったことあるのタイプかと。

ストロークは長めでしっかりしたタイピングをする人向け。

ただし底打ちしないと入力されないため、流れるような高速タイピングにはあまり向きません。ミスタイプは減りますけどね。

パンタグラフ

薄型のキーボードで、ノートパソコンで使われているのがパンタグラフ式です。

Appleの「Magic Keyboard」と聞くと一番想像しやすいと思います。(厳密に言うとMagic Keyboardはパンタグラフを進化させたバタフライという独自構造)

軽いキータッチで軽快に使えるますが、耐久性がいまいち。

自分の経験だとフレームが歪んだり、キーが埋め込まれてしまった過去があり。

本体が軽量&コンパクトなので、持ち運びには最も適しています。

メカニカル

金属でできた機械的な接点をもったスイッチが内蔵されていて、スイッチ感がありカチャカチャと心地いい音を奏でてくれます。

ただし静音性は高くないのでオフィスで使う場合は疎ましがられる可能性も。

メンブレンキーボードに比べて底打ちしなくてもいいので流れるようなタイピングも可能で、構造上、耐久性も高いです。

静電容量無接点方式

最高級キーボードの代名詞として挙げられるのがこの静電容量無接点方式です。

物理的な接点を持たないので、圧倒的な耐久力を誇ります。

そして静電容量無接点方式にしかだせない独特の打鍵感もかなり気持ち良く、一度使うと病みつきになります。

タイピング音はメカニカルキーボードに比べ控えめで「スコスコスコ」といったヌケ感のある心地いい打鍵音。

とーま
セブンイレブンにあるATMのキーにこの静電容量無接点方式が使われているので、キータッチを味わいたければそこで試してみてください

色は?

ほとんどのキーボードは白か黒、見た目の好みで決めちゃっていいんですが、僕は両方使ったことがあるので見た目以外の部分を解説しましょう。


結論から言うと万人におすすめできるのは白です。

ぼくは以前真っ白のキーボードを使っていたんですが、隙間に落ちた髪の毛など、どうも汚れが気になっちゃって頻繁に掃除してました。

そして黒キーボードに変えたんですが、ホコリやチリは逆に黒の方が目立ちます。というわけで汚れの目立ちやすさはどちらも一長一短。

黒キーボードで気をつけたいのが、印字まで黒のものはめちゃくちゃ視認性が悪いということ。

例えば僕が使っていた「REALFORCE 87UB」というキーボードは、黒キーボードに印字がグレーなので、すこし薄暗い部屋だとかなり視認性が悪いです。

Keyboard 3

「ザ・プロ仕様」という感じでデザイン的にはかなりかっこいいんですけどね。

僕はブラインドタッチには自身があったので大丈夫だろうと思い使っていたんですが、「&」や「%」などふだんあまり使わないキーを打つときは目を凝らして探し回らなきゃいけないのでややストレスでした。

視認性を重視する人は白のほうがおすすめです。

JIS配列か、US配列か?

普通の日本語入力がメインになるのであれば、JIS配列(日本語配列)で問題ないです。

ただしプログラムを書く必要がある人は、US配列(英語配列)をおすすめします。

とーま
WEB屋の僕は圧倒的にUS配列派です。

US配列を押す理由としては

  • 無駄なキーがなく、その分スペースキーが大きい
  • プログラマーがよく使う記号が打ちやすい( : ; ‘ “ = + など )
  • 刻印がシンプルでかっこいい
  • Enterキーが横長で小指で打ちやすい

Keyboard 5

US配列は、プログラマーが頻繁に使う記号が使いやすい。()[]が横並びになってたり、=がShiftキー無しで打てるので、コードを書きやすさが全然違います。

EnterキーはJISキーボードに比べて一見小さくて押しにくいように見えますが、小指が無理なく届くように横長になってて、慣れると圧倒的にこちらのほうが使いやすいんですよ。

文字盤のかな刻印もなくなるので、見た目がすっきりするのも個人的に好みです。

とーま
結論!日本語配列で問題なし、ただしプログラムを書く人はUS配列がおすすめ!

有線かワイヤレスか?

ここは使う人のライフスタイルによってかわります。

最近では有線・無線両対応のキーボードも出てきました。

有線はこんな人におすすめ

  • 電池残量を気にせず使いたい
  • 仕事をする場所が固定されている
  • キー入力から反応までのタイムラグをなくしたい

有線キーボードはコードのスペースさえ気にならなければ、ストレス無しで使えます。

入力から反映までのタイムラグがないので、ゲームなどシビアな反応が求められる用途にもおすすめ。

もちろん電池交換も気にする必要はありません。

 

ワイヤレスはこんな人におすすめ

  • キーボードを持ち運びたい
  • 配線コードが邪魔
  • スマホやタブレットでも使いたい

キーボードを固定された場所で使う必要がない場合、ワイヤレスは便利です。

寝転びながらタイピングできたりもします。blootoothでスマホ、タブレットにもつなげるので、PCがなくても使えます。旅行先とかで使いたい場合も便利ですね。

配線がないのでその分デスクもスッキリ。

ただし、当然電池が切れたらその都度入れ替えないといけません。これが個人的にめんどくさい。

テンキーは合ったほうがいい?

テンキーはあるともちろん便利ではあるんですが、それでも個人的にはテンキー無しをおすすめしたいです。

理由は2つ。

  • 省スペース
  • テンキーは後からでも別売りで買える

キーボードがコンパクトになるので、省スペースでデスクを広く使えます。

そして省スペースであることは腕の疲れに直結します。

というのも、右利きの人なら通常、キーボードの右側にマウスを置きますよね?

そうすると、キーボードとマウスを頻繁に持ち替えながら作業をすることになるんですが、テンキーがあるとその分右腕の移動距離が長くなるんですよね。

Keyboard 1

一見ちょっとした距離の差に見えますが、長時間作業しているとこの移動距離の差がかなりでかい。

テンキーがどうしても必要と感じたら別売りで取り付けることもできます。安いものだと1000円以下で買えます。

別売りのテンキーだとキーボードの左側にも設置することもできるというメリットも。

ぼくも最初キーボードを買ったときは、「大は小を兼ねる」ということでテンキー付きを使ってましたが、長時間デスクワークしていると右腕の移動が疲れてストレスになったので、結局テンキー無しのモデルに買い替えました。数字入力も慣れればキーボード上部の数字キーで問題ありません。

また、Numlockキーがついているモデルであれば、一部キーをテンキーのように使うこともできます。

とーま
結論!後からどうにでもなるので、テンキー無しをおすすめします。

できれば買う前に試打を

Amazonなどで買う前に、試打しておくことをおすすめします。高いので失敗はしたくないですからね。

ヨドバシカメラなど大型家電量販店のキーボードコーナーで試打ができるので、店頭に足を運んで納得の行くまで試打することをおすすめします。

秋葉原のツクモ電気、新宿西口ビックカメラあたりは在庫も豊富にあり試打しに行くのにおすすめです。

参考 店頭展示キーボード数まとめ(秋葉原編) | K4750.net

参考 店頭展示キーボード数まとめ(新宿・池袋編) | K4750.net

おすすめキーボードランキング

個人的におすすめの高級キーボードを紹介します。

1位 東プレ REALFORCE(リアルフォース)

RealForce R2TLA-US5-IV(R2)

高級キーボードと聞くとまっさきに出てくるのが「東プレ REALFORCE」です。僕も現在愛用中です。

静電容量無接点方式という作りが採用されているのが最大の特徴です。

使ってみたらわかりますが、とにかく打鍵感が最高!「スコスコスコスコ」と心地いい音を奏でます。タイピングしているだけで、まるでプチプチを潰しているような快感を得られる麻薬的キーボードです。

キーストロークの調整がとにかく絶妙で、軽く流れるようなタイピングも、しっかりクリックするようなタイピングも、どちらのスタイルにも合う。ミスタイプも少なくなった気がします。

また、変荷重方式(キーボードの配置によってキーストロークの重さが変わる)により指の疲れにくさが段違い。長時間タイピングしていると違いが顕著に現れます。

そして耐久力が半端じゃない。通常のキーボードの3倍以上の耐久性があるという実験結果が出ています。普通にキーボードを3台分と考えると、コストパフォーマンスとしてはなかなか悪くないです。

とーま
キーボードを突き詰めると、ほとんどの人が最終的にREALFORCEに行き着きます。

ちなみに僕が使っているのは以下の2つ、どちらもテンキーなしのUS配列です。

僕が使っているRealForce

 
とーま
以下の記事でRealForceの選び方を解説しているのであわせてご覧ください
合わせて読みたい
東プレRealForceの選び方を解説!6つの判断材料と一覧表でチェックしよう

続きを見る

2位 AKEEYO NIZ ATOM66

高級キーボードの代名詞、静電容量無接点方式にもかかわらず2万円を切る驚異のコスパを誇ります。

中国製で安いからと言って侮るなかれ、その他を置き去りにする多機能性を誇ります。

Win/Mac両対応、有線・無線両対応、さらにバックライトや防水機能を搭載したモデルもあります。

僕も最近買って使い始めたばかりなので耐久性、安定性はまだ探っている段階。あと英語配列しかありません。

それでも性能・コスパだけを見れば1位においてもいいくらいにおすすめできます。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 キーボード ワイヤレス 有線 両対応 静音
AKEEYO

3位 PFU Happy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)

プログラマー御用達のキーボード。

高級キーボードとしてRealForceと並べられるキーボードですが、クセが強いのでこの順位にランクイン。

というのもfnキー、テンキー、十字キーなど、プログラマーがあまり使わないキーが削ぎ落とされてます。

無駄をとことんまで省いたまさにプロフェッショナル仕様。ギーク専用と振り切っているこの尖った感じはたまらなく好きなんですが、慣れるまでは扱いにくく感じると思います。

静電容量無接点方式なので打鍵感は最高!商品名の通り、心地よい打鍵音を奏でハッピーな気持ちにさせてくれるキーボードです。

Bluetoothにも対応しており、ボディもコンパクトなので持ち運んで使うことも可能。

しかし見た目そっくりでより機能性が高いNIZが出たので、そちらに人気が奪われている感はありますね。

とーま
無駄が削ぎ落とされたプロフェッショナルキーボード。まさに人を選ぶキーボードで、使いこなせればかっこいい

4位 FILCO Majestouch(フィルコ マジェスタッチ)

Majestouchは高級キーボードの入門機としておすすめ!

高級キーボードの中でも値段が比較的安いので手を出しやすいです。ぼくも最初はマジエスタッチの茶軸買いました。

このキーボードはメカニカルキーボードなんですが、キースイッチの軸を選ぶことによってキーストロークを好みの重さに変えられるのが特徴

「赤軸」→「茶軸」→「青軸」→「黒軸」の順に重たくなります。また、打鍵感、打鍵音もかなり変わってきます。

詳しくは以下のサイトを参考にしてください。

参考DIATEC|ダイヤテック株式会社 製品情報

打鍵感は、メカニカルキーボード特有のカチャカチャとした心地いい音が楽しめます。

とーま
茶軸が一番人気です

まとめ

高級キーボードの世界を知ってからと言うもの、本当に仕事が楽しくなりました。

やはりいい道具というのは、モチベーションを高めてくれるし、疲れない、壊れにくい、という理由から長期的に見てもかなりコストパフォーマンスがいいと思います。

キーボードは一度買ったら長く使うものなんで、それで毎日の仕事が楽しくなるならお金かける価値は十二分にあると思うんですよね。

ぜひね、仕事道具にはとことんこだわっていただきたい。ってイチローも言ってました。

ということで、快適な道具で快適なPCライフを!

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