こんにちは、トーマ( @toma_tkb)です。
はじめての本格カメラとして、Sonyのミラーレスカメラ「α6400 高倍率ズームレンズキット」を購入しました。
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カメラ初心者が「Sony α6400」を買ってみた!購入理由と使用感をレビュー
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で、ズームレンズに加えて単焦点も1本は持っておきたいなーってなるじゃないですか。
ということで僕が選んだ単焦点レンズがSonnar T* E 24mm F1.8 ZA( SEL24F18Z)です。
美しい描写と超使いやすい焦点距離で、α6400には常時つけっぱなしにしているくらい気に入っている、個人的神レンズ。
今回はこちらのレンズを、作例を交えながらレビューしていこうと思います。
SEL24F18Zのスペック
商品名 | SEL24F18Z |
---|---|
レンズマウント | ソニー Eマウント |
対応撮像画面サイズ | APS-Cフォーマット |
焦点距離 | 24mm |
レンズ構成 (群-枚) | 7-8 |
絞り羽根 | 7枚 |
開放絞り (F値) | 1.8 |
最小絞り (F値) | 22 |
最短撮影距離 | 0.16m |
最大撮影倍率 | 0.25倍 |
手ぶれ補正(OSS) | なし |
フィルター径 | 49mm |
重量 | 225g |
SEL24F18Zを購入した理由
先日ビックカメラにてα6400を購入したんですが、その時はまだ使用レンズは決めていませんでした。
お恥ずかしい話ですがその時はカメラの知識はほぼなく、ましてレンズの知識なんて当然皆無です。
ビックカメラ有楽町店ではレンズごとの作例がアルバムで見れるんですが。
それを見ながら店員さんと相談ながら決めました。
もうね、あまりの美しい作例に感動しての衝動買いです。
青空の発色のよさよ。逆光耐性もかなり強そう!
金属の質感もよく出ていて
水の透明感、空気感が美しい
紅葉のこってりとした色乗りのよさ
このだんごのタレの質感とかすごくない?おいしそう・・
と、いろいろ見ていくうちに、気づいたらカメラと一緒に抱きかかえてレジに向かっていました。
この時はカールツァイスという言葉さえ初めて聞いたレベルだったんですけど、もうなんか値段とかスペック云々じゃないんです。
もうレンズが僕に訴えてくるんですわ。
「お前が求めてるのこれだろ?」って。
SEL24F18Zの外観 コンパクトで高級感あふれる
AF/MF切り替えスイッチはついておらず、非常にシンプルな作りです。
シンプルなんですが、外観の金属の質感がよく非常に高級感があります。
フィルター系は49mm。僕は見た目の統一感をもたせたかったのでカールツァイスのフィルターをあわせて購入しました。
ちょっとこちらは高いので、kenokのものでも十分だと思います。
レンズの重量は225g、α6400とあわせてもわずか628gと無理なく持ち運べるサイズ感と重さ。
専用のソフトケースと花形フードが付属しています。
α6400に装着してみました。
外側にキラリと光る青いツァイスロゴ、美しい以外の言葉が出ません。
レンズフードをつけた状態。
ちょっとゴツくなったけど、一気にプロ感増して、かっこいい以外の言葉が出ません!
SEL24F18Zの使用感を作例付きでレビュー
ここからは実際にα6400とSEL24F18Zで撮影した作例を見ながらレビューしていこうと思います。
キレッキレの解像度と色乗りの良さ
このレンズを購入する際に店員さんは僕にこう言った。
「このレンズは空気感までも写すレンズです(キリッ)」
力説いただいたところ大変申し訳ないが、その時はぜんぜん言っている意味がわからなかった。
でも、今になってその意味がちょっとわかる気がします。
もうなんかキレッキレの解像感で、質感がすごいリアルにでるんですよね。
提灯ばっかであれなんですけども、わかりやすかったので。
まるで目の前にそれがあるかのように、その場の空気ごと切り取る感じ。
あぁ、僕も店員さんと同じこと言ってて読者の方には大変申し訳無いんですが、そう言いたくなるんです。
こってりとした色乗りのよさも、さすがのカールツァイスレンズ。
こってりだけどくどくない、どことなく味のある色味。オートモードで撮っているだけでも簡単に味が出せます。
写りに艶があるんですわ。
とにかく使いやすい焦点距離
カメラレンズで標準画角と言われているのは一般的に50mmです。
初心者はまずこの画角から始めるべき、とよく言われます。
その点このレンズ、焦点距離が24mmなので、標準レンズというより広角レンズですね。
でも個人的にはこの24mmという広角画角、使ってみて非常に使いやすいと感じています。
最短撮影距離が短くめちゃくちゃ寄れる、物撮りにももってこい
SEL24F18Zの最短撮影距離は16cm。
とにかく短いので、めちゃくちゃ寄れます。
カールツァイスレンズというのはとにかく寄れないことで昔から有名らしいですが、SEL24F18Zに関してはレンズフードがくっつきそうなくらい寄れます。マクロレンズかってくらい寄れます。
これだけ寄れると、小さなダンボ君でもここまで大きく撮れます。
ブログで使う目的もあって本格カメラを購入したんですが、これから物撮りでも大活躍してくれること間違いなし!
テーブルフォトももちろんよゆう!
立ち上がることなく席に座ったままで余裕で撮れます。
このシズル感、たまらん。
そして寄れるということは、背景を簡単にぼかせるということ。
ボケの仕組みを語ると長くなっちゃうんですが、端的に説明すると被写体と背景が離れるほどボケます。
一般的に広角レンズはボケにくい焦点距離とされますが、寄れるレンズだとそのぶん背景が遠くなるのでボケやすくなります。
場所を選ばない使いやすさ
いざ写真を撮ってて思うのが、「寄れないことより引けないことの方が多い」ということです。
とくに人が密集した場所、狭い場所だとこの画角が大活躍します。
例えばこの集合写真、部屋の個室なんですが、壁まで目一杯下がってやっとこさ全員写真に収めることができました。
そんでもって、寄ればもちろん標準画角のようにも使えます。
そうそう、スマホのレンズ画角はだいたい26〜28mmほどです。
スマホから本格カメラにステップアップする人にとっては、50mmよりもこのくらいの広角画角の方が自然に感じると思います。
手ぶれ補正なし、でも夜でも手持ちで余裕だった
手ぶれ補正にはボディ内補正、レンズ内補正の2種類あります。
※レンズ内手ぶれ補正がついているタイプは、商品説明に「OSS」と必ず記載がある
さてさて、そのレンズ内手ぶれ補正ですが、SEL24F18Zにはついていません。
カールツァイスレンズは、画質劣化の影響を防ぐためにレンズ内手ぶれ補正は基本許可しないそうです。
その理念には大変共感できるんですけども。
ただ僕が使っているα6400はボディ内手ぶれ補正がついていないんですよねー!
ダブルで手ぶれ補正がついてないのは、初心者の僕にとって正直かなり不安でした。
が、結論から言うと、素人の僕が夜間に手持ちで撮影しても、ほぼブレなく撮影できました!
実際に撮った写真を見返してみても、ぶれてる写真はほとんど見られません。
なぜ手ぶれ補正無しでもブレにくいかというと、
- F値1.8の明るさ
- 広角だから
ですね。
最小F値が1.8と低いため、夜間でも非常に明るくシャッタースピードが稼げるのでブレにくいです。
また、焦点距離が広角になるほどブレにくいという特性があります。僕の場合は、ぶれないように意識すればシャッタースピード1/40くらいまでなら全然いける感覚。
OSSがないことが不安に感じる人も多そうですが、素人の僕ですら大丈夫だったので、よっぽど光源がない場所で撮らない限りは安心して大丈夫かと。
フルサイズ移行時にも使える
SEL24F18ZはAPS-C用のレンズですが、あまりの使いやすさにフルサイズに移行しても残したまま、もしくは買い直す人もいるそうです。
フルサイズ換算だと、焦点距離を1.5倍して36mm。
とても使いやすい標準画角となります。
もし僕がフルサイズに移行したとしてもこのレンズはきっと残すことになるでしょう。
フルサイズで使うと1.5倍にクロップされる形になり画質は多少落ちるので、流石にメインとしては使わなくなるでしょうが、集合写真・物撮り時など活躍の場は多々ありそうです。
まとめ:APS-C機で最強格の単焦点レンズ
理想を言えば広角、標準、望遠と3種類単焦点を揃えるのがいいですが、予算的にも持ち運び的にもなかなか難しいですよね。
標準ズームレンズとあと一本単焦点を、という人が多いと思いますが、そんな人にはこの単焦点レンズ、非常におすすめできます。