こんにちは、ネット依存症のトーマ( @toma_tkb)です。
ポケットWi-Fiに使われている電波の種類には大きく分けて以下の2種類あります。
- 4G/LTE系
- WiMAX系
この電波、それぞれ特性に違いがあり、自分のライフスタイルに合ったものを選ばないとあとあとかなり後悔します。
というのもたいていのポケットWi-Fiは2~3年の契約期間の縛りがあるからです。長期間、使用用途に合わないポケットWi-Fiを使い続けるのはけっこう苦痛。
LTEとWiMAXの電波の違いをざっくり比較
4G/LTE | WiMAX | |
全国人口カバー率 | 99%以上 | 90%以上 |
---|---|---|
下り最大 | 612Mbps | 440Mbps |
上り最大 | 37.5Mbps | 30Mbps |
周波数帯 | 700MHz-900MHz帯 | 2.5GHz,5GHz |
※WiMAX回線は、正式には「WiMAX2+」ですが、WiMAXとして取り扱います。
繋がりやすさ、接続の安定性はLTEが強い
どんな場所でも安定してつながることを重視するのであれば、4G/LTEに軍配が上がります。
そもそも4G/LTEは、移動時に利用されることが多い携帯電話に最適化された電波です。
LTE系のポケットWi-Fiはその電波を借りて(MVNO)いるわけですね。ということで携帯電話と同じような使用感と考えて大丈夫です。
そう、つまりLTEという電波は「どんな場所でも安定してつながる」ことに最も適した電波なんです。
ポケットWi-Fiを利用する理由のほとんどが、「外でインターネットを使いたい」からですよね?
LTEは携帯電話に最適であると同時に、外で使うポケットWi-Fiにも非常に適した電波と言えるでしょう。
LTEなら田舎でもどこでもつながる
つながりやすさを示す数値として、全国人口カバー率があります。
4G/LTE | WiMAX | |
全国人口カバー率 | 99%以上 | 90%以上 |
---|
全国人口カバー率は、単純に電波がつながるエリアの広さのことです。
LTEは携帯電話がつながる場所であればつながるという認識で大丈夫です。
WiMAXも昔に比べたら対応エリアはかなり増えたし、全国人口カバー率も上がっていると発表していますが、それでもまだ体感的にはLTEのほうが場所を選ばずつながりやすいです。
Twitterで「WiMAX 田舎」と検索し、リアルな声を拾ってみました。
山形のド田舎だからWiMAXが入らない~。ていうか買った時にここの住所は入りますか?って実家の住所を店員さんに伝え、確認して入るって言われたから契約したんだぞ~。全く入らんやないけ😇
— メラ🎂 (@mera128s) 2017年8月15日
気がついたら2年半もモバイルルータ使ってたので、無料で最新機種に交換してもらう申し込み_(:3」z)_
都内ではWiMAXちゃん有能
ただし田舎は繋がらない。
本当に繋がらない。
対応エリアでも繋がらない。たぶん富山は繋がらない。
長野はど田舎だから繋がらなかった。— 桐野葉槻 (@kiri_kozueP) 2017年6月12日
出張で連続で家開けるし、最近家の固定回線あんま使ってないから解約してWiMAXにしたんだけど、出張先でWiMAX繋がらない、、田舎だからしょうがない、、いや契約する時に通信強度マップ見て大丈夫そうだったんだけどなぁ…
— ゆっこ (@yk20501911) 2017年1月26日
もちろんすべての田舎がアウトというわけでは決してなく、つながるところは問題なくつながります。僕の実家は九州のど田舎ですが大丈夫でした。
WiMAXはつながりさえすれば、高速で容量も使い放題の神サービスなんですが、いくら高速でもつながらないことにはどうしようもないですね・・
なおWiMAXには、回線がつながらない時にLTEを一時的に使うことができる「ハイスピードプラスエリアモード」というオプションがあります。
しかし、「ハイスピードプラスエリアモード」はちょっと癖がある機能でして…。
一度このモードを利用すると追加のオプション料(1,005円)がかかったり、通信量に上限ができたりして、かなり使い辛いオプションです。
LTEは屋内も地下も新幹線にも強い
LTEとWiMAXは周波数が大きく違います。
4G/LTE | WiMAX | |
周波数帯 | 700MHz-900MHz帯 | 2.5GHz,5GHz |
---|
WiMAXの電波(高周波)は直進性が高いので下の図のように障害物にもろぶつかります。一方LTE(低周波)は障害物を回り込んで届きます。
LTEであれば地下でも屋内でもよゆうで届くので、場所にとらわれず快適にネットを使いたい人には非常におすすめです。
遠出もするしでWiMAXレンタルして使ってるんだけど。やっぱり地下だとつながりにくい。モバイル回線の方は比較的大丈夫だったので、そちらが手放せなくなりそうだ。
— ねこや(平日夜ログイン中) (@neko_ya1) 2017年12月19日
WiMAXは電波の特性上地下や入り組んだ建物の中は弱い、弱点があります。
実際WiMAX使ってる時は、地下街のカフェや、屋内のトイレの中で接続が切れることがよくありました。
あと、新幹線ね。WiMAXは高速移動にも弱いのでよく回線が切れます。
WiMAXのWi-Fi端末を始めて使ってみたが、新幹線内はやっぱりLTEより繋がらないな。
— 森田知宏 (@moritatomohiro) 2018年2月7日
速度を比較
最初に言っておくと、スペック表は理論値なので、実際にここまでの速度は出ません。
どちらも使ったことある僕から言うと、
WiMAXのほうが最高速度は速い、ただしばらつきが
安定して繋がる場所であれば通信速度はWiMAXのほうが速いです。もはや光回線と比較検討できるレベル。
僕が都内で使ってきた経験だと下り50Mbps前後は速度が出ます。
自宅で固定回線代わりに使うということであれば、動画を見たりオンラインゲームをしたりと速度は速ければ速いほど快適です。
ただし先程説明したように、条件が悪いとグンと速度が落ちます。
環境が悪いと下り10Mbpsを切ることもあります。接続場所によって速度にばらつきがあります。
LTEはそこそこの速度、安定性あり
LTEの速度は下り20-40Mbpsほどですね。
電波が安定した場所であれば最高速度WiMAXのほうが速いですが、それでもこのくらい速度が出ていれば十分快適にネットが使えます。
そして、接続場所による速度のばらつきが少ないです。
最高速こそWiMAXには負けますが、安定して一定の速度が出せるのは魅力的です。
通信制限条件を比較
ほとんどのポケットWi-Fiは、容量を使いすぎると速度制限がかかります。
WiMAXとLTEでは速度制限がかかる条件、速度制限の内容が異なります。
WiMAXは3日で10GB、制限からの復活も速い
WiMAXは、どこのプロバイダから契約しても3日間で10GB以上利用すると通信制限がかかります。
規定の通信量を上回ると速度制限かかりますが、WiMAXの速度制限はそこまで致命的ではないので安心してください。
速度制限がかかっても速度は1Mbpsほどに落ちますが、これはYoutubeを標準画質で視聴できるくらいの速度です。
また、制限される時間帯も18時〜翌日2:00の8時間だけ、そこさえしのげば解除されます。
LTEの制限条件は様々。制限がかかると致命的
LTE系のポケットWi-Fiは、制限がかけられる条件が契約企業によって異なります。
例えば僕が愛用しているネクストモバイルだと、プランごとの月間使用上限を上回るとその月は制限がかかります。ただし1日当たりの制限はなし。
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別の例を挙げると縛りなしWiFiは、月の使用上限はないですが、1日3GB以上使うと制限かかかります。
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最近CMで話題のどんなときもWiFiのように、月の上限も1日の使用上限もないポケットWiFiも出てきました。
このように各社それぞれ制限条件は違います。
ここでいちばん大事ことは、LTEは速度制限をかけられると致命的ということです。
速度が下り128kbpsくらいに下がるので、この速度だとLineするくらいしかまともに使えません。
まとめ
長々と解説しましたが、
- つながりやすさを求めるならLTE系
- 速度を求めるのであればWiMAX系
基本的にはこの考え方で大丈夫です。
ポケットWi-Fiは契約期間の縛りがあるので、自分のライフスタイルに合ったポケットWi-Fiを事前に見極めて選ぶことが何より大切です。