インターネット

2019.02.10

楽天コミュニケーションズ光でIPv6を使う具体的な手順を解説

楽天コミュニケーションズ光はIPv4からIPv6への切り替えが無料でできます。

楽天ひかりの記事を書いているサイトでIPv6が使えないという記事をよく見かけますが、あれ嘘です。僕は楽天ひかりを契約していてちゃんと使えるのでご安心ください。

IPv6に切り替えると、通常よりもはるかに速い通信速度が実現します。

また、夜間など回線が混み合う時間帯でも、速度がほとんど低下しなくなります。

とにかくIPv6にすることで超快適なネットライフが楽しめるようになりますので、楽天コミュニケーションズ光を契約した人はぜひやってみるべき!

設定方法がちょっとわかりにくいですが、この記事で完ぺきに解説するのでご安心ください。

とーま
というわけで今回は、楽天コミュニケーションズ光でIPv6接続するまでの具体的な手順を、誰でも簡単にわかるように解説していきます!
 

注意

楽天ひかりのプロバイダであるSANNET(サンネット)が2020年3月にサービス終了し、以後プロバイダは「楽天ブロードバンド」に切り替わります。

この記事はSANNETでの接続方法を解説しており、今後接続方法がかわるのでご了承ください。

なお楽天ブロードバンドに切り替わってもIPv6は使えます。

楽天ブロードバンドでIPv6を使えるようになるのは2020年4月からで、これまでと同じく追加料金はかかりません。

すでに楽天光で契約している人は設定の切り替えが必要になります。

IPv6接続に必要なもの

IPv6に切り替えるには、以下の2点が必要なので事前に準備しておいて下さい。

  • 「PPPログインID」と「PPPパスワード」
  • IPv6対応ルーター

「PPPログインID」と「PPPパスワード」は楽天コミュニケーションズを契約した際に送られてくる書類に同封されています。

楽天コミュニケーションズ光 アカウント情報

この書類は大切なので、僕のようにコーヒーをこぼすことないように大切に保管しておいてください。

 

そしてIPv6接続するためには、IPv6対応したルーターが必要になります。

僕が現在使っているルーター「NEC PA-WG2600HP3」というモデル。

NECの無線ルーターは接続が安定して高速な無線通信ができるので大変人気です。

こちら家庭用としてはかなりハイスペックなので、もっと安価なIPv6対応ルーターもあります。

以下から対応モデルは確認できるので、まだお持ちでない方はこのリストに載っているルーターを購入すれば間違いないです。

参考v6プラス(IPv6/IPv4インターネットサービス) | 日本ネットワークイネイブラー株式会社

IPv6設定の手順を具体的に解説

ではここからIPv6の設定を行っていきます。

step
1
プロバイダにオプション申し込み

楽天コミュニケーションズのプロバイダはSANNETです。

まず以下のSANNNETホームページからIPv6オプションの申し込みを行います。

以下のページにアクセスしてください。

参考SANNET ホームページ [v6プラスオプション申込]

Rakutenhikari IPv6 8

ここで事前に準備した「PPPログインID」と「PPPパスワード」を入力します。

「重要事項説明」と「個人情報の取扱いについて」を一読しないとログイン出来ないので注意。

Rakutenhikari IPv6 4

「新規申込」をクリック。

Rakutenhikari IPv6 9

名前と電話番号を入力します。お客様IDは最初から入力されています。

入力が終わったら「確認画面へ」をクリック。

Rakutenhikari IPv6 3

内容に間違いがないかを確認して、「申込」をクリック。

以上でプロバイダへの申し込みは完了です。

step
2
IPv6に切り替わるのを待つ

申し込んでからIPv6に切り替わるのはラグがあります。

SANNETのテクニカルサポートにきいたところ、速くて1時間ほど、遅いときは4日ほどかかる場合もあるとのことでした。

僕は夜寝る前に申し込んで、朝起きて確認したら切り替わっていました。

IPv6対応されているかはOCNのサイトからテストができます。

参考IPアドレスについて| OCN

OCN IPv6接続テスト

「IPv6で接続中」のところが青くハイライトされていたら、無事IPv6に切り替わっています。

注意点

通常IPv4からIPv6まで切り替わるまでの間もIPv4接続でネットは使えるんですが、切り替わるまでにネットが使えないという報告が過去にあったそうです。

オプション申込みは後から取り消すことも可能です。

困ったときはプロバイダのSANNETに問い合わせてみてください。

SANNETのテクニカルサポートは知識も豊富で丁寧に対応してくれるので安心です。

SANNET 技術サポートセンター
0120-340-383

step
3
ルーターの設定を変更

ルーターは最初IPv4接続する設定になっているので、これをIPv6接続に切り替えます。

この設定をしてないと、下手したらIPv4より遅くなったりするので、忘れずにおこなってください。

 

ルーターの管理画面にログインします。僕と同じルーターを使っている人は下記のURLから管理画面に飛べます。

http://192.168.10.1/

管理画面へのアクセス方法はルーターのメーカーによって違うので、取扱い説明書からご確認ください。

 

Rakutenhikari IPv6 2

デフォルトのIPv4接続状態だと、動作モードは「PPPoEルータ」になっています。

左下の「基本設定」をクリック。

Rakutenhikari IPv6 5

設定の切り替えは自動判定を使ってもいいし、手動でもできます。

自動判定を使う場合は、ONに切り替えます。

手動の場合、初期の動作モードが「PPPoEルータ」となっているので、ここを「v6プラス」に切り替えます。

その後「設定」をクリック。

Rakutenhikari IPv6 7

ホーム画面に戻ろうとするとこのような画面になります。

ルーターが設定を自動更新するので、しばらく待ちます。

僕の場合は1分もかからず設定が切り替わりました。

Rakutenhikari IPv6 6

管理画面ホームに戻ると、動作モードが「v6プラス」に変更されているのが確認できます。

この状態でインターネットが普通に使える状態であれば、無事ルーターの設定が切り替わっています。

設定は以上となります、お疲れ様でした。

楽天コミュニケーションズ光でIPv6が使えないという評判について

一部サイトで、楽天コミュニケーションズ光はIPv6が使えないという書き込み・評判が見受けられました。

現状僕はIPv6を使えているのでもちろんそれは完全に嘘、ちゃんと使えます。

ではなぜそういった誤った情報が出回るのか、その理由についてご説明します。

楽天コミュニケーションズのプロバイダに注意

実は楽天コミュニケーションズ光には実は2種類存在します。

違いはプロバイダです。

プロバイダ サービス名 IPv6
SANNET 楽天コミュニケーションズ光(タイプS) 使える
楽天ブロードバンド 楽天コミュニケーションズ光 使えない

※楽天ブロードバンドプレミアムという法人向けのプロバイダもあります。

サービス名がほぼ同じですが、よく見るとSANNETの方は「タイプS」という表記がありますね。「S」はもちろんSANNETの「S」です。

この2つのサービス、プロバイダが違うので取扱い窓口も全く異なります。

そして重要なのがIPv6が使えるのは「タイプS」のみということです。

なので申し込む際は必ず(タイプS)の方を申し込んでください。

なお代理店の申し込みページによっては「タイプS」と書かれていないこともあります。

不安なときは「プロバイダはどこですか?」と問い合わせてみてください。

「SANNETです」という返答がきたら間違いなく「タイプS」です。

 

ちなみに楽天コミュニケーションズが遅いという評判のほとんどは、プロバイダが楽天ブロードバンドの方の話です。

いろんな代理店の方から話を聞きましたが、「楽天ブロードバンド」は遅い、というのは共通した意見でした。

楽天コミュニケーションズのIPv6についてより突っ込んで解説

一口にiPv6といっても色んな種類があります。

楽天コミュニケーションズ光のIPv6についてより突っ込んで解説していきます。

とーま
ちょっとマニアックな話になるので、興味のない人はすっ飛ばしても大丈夫です

一口にIPv6といってもいくつか種類があります。

結論から言うと楽天コミュニケーションズ光のIPv6は「V6プラス」という最強のタイプなので安心してください。

V6プラスというのは、IPoE接続でIPv4対応にも対応したサービスとなります。

全く意味がわからないと思うので解説します。

接続方法はIPoE?PPPoE?

ネット回線には「PPPoE」と「IPoE」という2種類の接続方法があります。

接続方式 違い
PPPoE 混雑しやすい
IPoE 混雑しにくい(速い)

IPv4の接続方式はPPPoEになるので、夜間に遅くなったりということが起こるんですね。

じゃあIPv6にすれば解決するっていうとそうではありません。

というのもIPv6にも2種類の接続方法があるからです。

IPv6接続方式 違い
IPv6 PPPoE(トンネル方式) 混雑しやすい
IPv6 IPoE(ネイティブ方式) 混雑しにくい(速い)

つまりIPv6対応しても、IPoE接続でないとあまり意味がないということです。

安定して高速になるのはIPv6の恩恵というよりは、接続方法がIPoEになったからという要因がでかいんですね。

楽天コミュニケーションズ光で使えるIPv6はIPoE接続なので心配しなくて大丈夫です。

IPv6非対応のページは遅くなる?IPv4 over IPv6とは?

IPv6というのは次世代の通信規格です。

プロバイダやルーターをIPv6対応させたとしても、実は閲覧するサイト側もIPv6対応していないと効果を発揮できません。

そしてiPv6対応しているサイトやアプリはまだ少ないです。

じゃやIPv6非対応のサイトにアクセスするとiPv4並の速度になって意味ないじゃん、と思いますよね?

それを解決するのがIPv4 over IPv6という技術です。

どんな技術かというと、サイト側がiPv4形式だとしても、接続時にIPv6形式に変換してくれるんですね。

要するに、IPv4にしか対応していないサイトにアクセスしたときでも、接続方式がIPv6であれば混雑を回避し高速で閲覧できる、ということです。

楽天コミュニケーションズ光で使えるIPv6はこのIPv4 over IPv6なので、どんなページにでも閲覧可能です。

 
ちなみにV6プラスのサービスを提供しているのはJPNE(日本ネットワークネイブラー)という会社になります。

このサービスを楽天コミュニケーションズ光のプロバイダであるSANNETが窓口となって提供しているという形です。

つまり、楽天コミュニケーションズ光のIPv6プラス = JPNEのV6プラス

と同義という認識で大丈夫です。

もっと詳しい仕組みを知りたい人はJpneのサイトに詳しく記載されているので参考にしてみてください。

参考v6プラス(IPv6/IPv4インターネットサービス) | 日本ネットワークイネイブラー株式会社

まとめ IPv6は至高

やばいですIPv6、快適すぎて感動します。

100Mbps超えていたら体感速度はそんなに変わらないだろうと思ってたんですが、明らかに体感速度も上がっています。

WEbブラウジングをしているとき、IPv4では「スー、スー」と切り替わるのに対し、IPv6は「パッ、パッ、パッ」と瞬時に切り替わります。

休日夜間の回線が混雑する時間では、IPv4だと下り100Mbps前後に速度が低下することもあるんですが、IPv6はどの時間帯でも安定して下り500Mbps前後の速さがでます。

高画質動画もサックサク、重いファイルも一瞬でにダウンロード&アップロード。

楽天コミュニケーションズは無料でIPv6が使えるので、契約した方はぜひ使ってみて下さい。

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